ヤンゴンの北朝鮮レストランと日本の歌(動画付き)

ヤンゴンの北朝鮮レストランと日本の歌

北朝鮮の国営レストランは東南アジア各国にあります。僕が初めて行ったのはカンボジアのプノンペンにある北朝鮮レストランで、プノンペンに住んでいる昔の上司に連れて行ってもらいました。しかし、そのときは写真撮ろうとしたら店員の女性にやんわり制止されてしまったので、ほとんど写真がありません。

しかし、ヤンゴンの北朝鮮レストランには単独で潜入を試みました。まず、目当ては喜び組のショータイムですのでその時間に合わせていかなければなりません。ショータイムはだいたい夜の7時半から8時から始まるとの情報があったので、7時くらいを目指していきました。

お店の名前はその名も「平壤高麗レストラン」(Pyongyang Koryo Restaurant)

ヤンゴン平壤高麗レストラン

場所は一番下に地図を貼っておきましたので、興味がある方はご参考にして下さい。

そして入口がこちら。

平壤高麗レストラン入口

一人で行ったのですが、前の方の席は団体ツアーでやってきた韓国人の人たちが占領していたので、ドキドキしながら後ろの方にこっそり座りました。少し前に一人で来ていた(なんか豪快そうな)韓国人のおじさんがいて、僕に気がつくと「一人なの?こっちこいよ。一緒にたべよう!」と誘うので、最初は遠慮していたものの、その人のテーブルに移動しました。僕は冷麺を頼んだのですが、その人が「俺が頼んだ料理も食べていい。俺はもうお腹いっぱいで食べれない」と言うので少しもらったりしながら、ショーを待っていると、また一人の日本人客が入ってきました。社用でヤンゴンに来たそうなんですが、噂を聞いて一人で北朝鮮レストランに来たとのこと。そして一緒のテーブルに座ることになりました。

これがお手拭きの袋。なんと金色!

Pyongyang Koryo Restaurantのお手拭き

聞くところによると、北朝鮮の喜び組はいくつかのチームに分かれており、芸能チームの人が三年の任期で各地のレストランに派遣されてくるそうです。住んでいるのもこのレストラン内らしく、外出も一人ではできないとか。

そうこうしてるうちにショータイム開始!

北朝鮮レストランのショータイム1

いままでウェートレスをしていた従業員さんたちが着替えて演奏、歌、踊りをはじめます。

ところが、ショーが始まると何か変なことに気が付きました。これは聞き覚えのある曲だ。

尾崎紀世彦の「また逢う日まで」じゃないか!よくよく聞くと、なんと日本語で歌っている。変なイントネーションなので最初は日本語とは思わなかった。

北朝鮮レストランのショータイム2

そしてそれからも次々となぜか日本の歌ばかり歌っていた。日本語で!(お客さんはほとんど韓国人ばかりです。日本人は二人だけ)

山口百恵の「いい日旅立ち」
長渕剛の「乾杯」
千昌夫の「北国の春(ハングル版?)」
サザンオールスターズの「いとしのエリー」

なんだか、日本の歌謡ショーののりになってきた。

北朝鮮レストランのショータイム4

ショーをしている女性たちに花束を渡すことができるとのことで、花束を渡している人たちがいました。(花束はお店に準備されている)

うちのテーブルでも豪快な韓国人のおじさんが「花束渡してこいよ〜」ともう一人の日本人客にしつこく言うので、その人が花束渡しに行きました。

しかし、後でわかったことですが、花束渡すと後で花束代を取られるんです。しかも高い。花束渡した日本人客だけお勘定が高かったので、その人が困っていると、その豪快な韓国人のおじさんがお店の従業員に「俺が花束渡してこいと言ったんだけど、お金かかるの知らなかったんだよ!なんとか花束代なかったことにしてよ!」とクレームつけたら、なんと花束代がなかったことになり、払わなくていいことに。

後、お勘定の後、僕だけガムをくれたのですが、韓国人のおじさんが「俺にもガムくれよ〜」と従業員に言ったら、従業員が「あれはお釣りですよ」だって。ガムでお釣り…..

ところで、ショーの方は最後に”USA for Africa”の「We are the World 」を熱唱!北朝鮮の人が「We are the World 」を歌うというのもなんだか感慨深いものがある。

というわけで、こちらの動画をどうぞ。多少はショーの雰囲気を体験していただけるかも。

最後に従業員の方たちに頼んで一緒に記念撮影までしてもらいました。(恥ずかしいので写真は小さめ)

北朝鮮レストランの店員さんと記念撮影

なんとも楽しい夕食でした。

場所はこちらです。

Address: A-5 Saya San Road, Yangon

Bye Bye 平壤高麗レストラン

さよらな北朝鮮レストラン

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